パーカー【ジョッター ボールペン 】親しみやすさで選ぶならこれ!
こんにちは、クリポンです。
誰もが必ず1本は持っているであろうボールペン。手軽に使えるペンの代表格と言えるでしょう。
ボールペンが世に登場し、日常の筆記具として定着するようになったのは20世紀の半ばのことです。この頃より、世界の筆記具メーカーは競ってボールペンを作り出していきました。
今回は発売当初から爆発的な人気を誇るボールペン、パーカー「ジョッター jotter」をレビューします。
PARKER「JOTTER」売れ行き抜群のボールペン
親しみやすさを求めるなら「ジョッター」
パーカーの中で一番親しみやすいモデルといえばこちら!「ジョッター」です。
ジョッターが登場したのは1954年。パーカーが最初に発売したボールペンです。
ところで、いつ頃からボールペンが使われ始めたのかご存知でしょうか。1940年代半ばに開発が進み、インク漏れのない、安定したボールペンが登場したのは1950年代初頭です。
当時様々なメーカーがボールペンを販売し始めましたが、パーカーは少し遅れをとったようです。ようやく1954年にジョッターが発売されると飛ぶように売れ、その年だけで350万本が売れたとのこと。人気のほどがうかがえます。
今も変わらず、パーカー ジョッターは人気のボールペンです。
パーカーとは?
多くの筆記具好きが憧れるパーカーは、イギリスに本社を置くブランドです。万年筆やボールペン、ローラーボールなどの筆記具を主に販売しています。
歴史に名を残しパーカーの最高級とされる「デュオホールド」を始め、数多くのコレクションがあります。
豊富なラインナップ「ジョッター」
こちらはジョッター ボールペン2本入りです。
ジョッターと一口に言っても、実に豊かなバリエーションがあります。大きく2つに分けると、プラスチック製の軸、そして金属製の軸があります。
「ジョッター オリジナル」と特別に名が付くのは、プラスチック軸のものです。1954年の発売当時の形をとどめていることから、オリジナルと呼ばれています。
一方金属軸の方は、装飾が施されるなどして進化し続けている、新しいジョッターです 。一段階上の「プレミアム ジョッター」もあります。プラスチック軸よりもシックな作りであるのが金属軸であり、値段も高めです。
下の写真のオレンジ色軸は、ジョッター オリジナルの万年筆です。
写真からは分かりづらいのですが、ジョッターはボールペンも万年筆も小振りです。
ボールペンの種類と軸の色は?
長い歴史を持つジョッター ボールペンだけあって、その種類は豊富です。プラスチック軸と金属軸に分けてみていきます。
プラスチック軸
定番色のほか、パステルやネオンなどの新しい色の軸もあります。
私のボールペンはパステルカラーのミントとライラックです。
油性ボールペンです :
ジェルインクです :
コアラインをはじめとする金属軸
金属軸は驚くほどにバリエーション豊かです。人気のジョッターコアライン、ジョッターXL、ジョッターXLモノクロームがあります。
「ジョッター XL」とは、握りやすさを考慮して、本来のジョッターを少し大きめに作ったものです。
さらにはプレミアムバージョン、限定バージョンもあり、金属軸ジョッターは実にたくさんの種類が揃っています。
製造地はフランス
ボールペンの裏側に、FRANCEと刻まれています。ちょっと分かりにくいですね。
パーカーはイギリスの会社ですが、現在はその多くの筆記具がフランスで製造されています。モデルによりますが、ジョッターはフランス製です。
もちろん健在!「矢羽クリップ」
クリップはもちろん、パーカーにはなくてはならない「矢羽クリップ」です。
矢羽クリップは、1957年からパーカーのシンボルマークとして、全てのモデルに使われるようになりました。
ジョッターが発売されたのは1954年であり、その当時のジョッターは矢羽クリップではありませんでした。
現在のジョッターのボディーは、当時の形から変化していないものの、クリップのみ矢羽クリップに変えられています。
丈夫なプラスチック軸
プラスチック軸は、触れてみると分かりますが頑丈にできています。パーカーによれば、傷に強く痛みにくい素材を使い、加工しているとのこと。
確かに丈夫そうに見えます。それに光沢があり、ツルツルとした感触が気持ち良いです。
パーカーの技術が光る芯「クインクフロー」
書き心地が良いとされるパーカーのボールペン。ジョッターの芯に使われているのは「クインクフロー quinkflow」です。パーカーが誇る、書き味滑らかな芯です。
quinkflowの文字が見えます。
「クインクフロー」の名前はパーカーの、かの有名な万年筆インク「クインク quink」に由来しています。クインクはパーカーが1931年に売り出したインクです。
当時には珍しい速乾性インクで、3年間に1021回もの実験を行ない開発された、特別な製品です。現在もクインクの名前で、万年筆用インクが販売されています。
クインクフローの書き心地は?
ジョッターで書いてみました。私のボールペンの芯は2本とも青色、太さはM(中字)です。
パーカーのクインクフローは、引っかかりなくスルっと書けるので私は好きです。中字といっても太すぎず、ちょうど良いです。芯の書き味が好みではない方は、ジェットストリームに替えてみるのもいいですよ。
ジョッターのシンボル音「ノックの音」
ジョッターはノック式のボールペンです。「カチッ」と快活なノック音はジョッターお決まり、これなしではジョッターとは言えません。
ノックしてカッチと音がするまで、指でノック部を押し下げる距離は長め。しかも音が鳴るとともに、ペン内の装置が反応する衝撃が指に伝わります。
使い始めた時は、音と指に伝わる振動が大袈裟に感じたものです。でも慣れてくると、他のボールペンの方が物足りないような気がしてくるから不思議です。
ジョッターのノック音は大きいです。パーカーのIMよりもさらに鋭い音がします。ノック音なし(あるいは音が小さめ)のボールペンを好む方で、ジョッターの購入を考えている場合は気をつけてくださいね。
ジョッター 万年筆について書いています:
ボールペン 「ソネット」:
ボールペン 「アーバン」:
ボールペン 「IM」:
万年筆「パーカー 51」
プラスチック軸 油性ボールペン :
プラスチック軸 ジェルインク :
金属軸 油性ボールペン :
低価格でもデザイン良しのパーカー
ジョッターは小振りでシンプルなデザインです。値段が安いので素材に高級感は無いものの、余計なものは取っ払い、ただつるんと滑るようなボディーが愛らしいです。凝ったところはなくても存在感があるのはさすがパーカーです。
パーカーの芯は気に入っているのですが、なんだか最近青色か黒色のボールペンばかりが増えています。できれば青黒以外の芯を入れたい。パーカーの赤色の芯を試してみます。