【ラミー 2000】シャープペンが人気の理由は? その秘密に迫る!
こんにちは、クリポンです。
ラミーには、サファリをはじめとする人気モデルが多くあります。中でも根強い人気を誇るのが「ラミー2000」です。
ラミー2000が登場したのは、50年以上も前のことです。しかしその人気は衰えることなく、世代が入れ替わっていく中で、新しいファンを次々と獲得しています。
一体何がそんなに人を惹きつけるのでしょうか。今回はラミー2000のシャープペンについてお届けします。
「LAMY 2000」レビュー! 文房具好きが気になるシャープペン
時代を超えて愛される「ラミー 2000」
ラミー2000は、ドイツの文房具メーカー「ラミー」が販売する筆記具の一つです。
今回ご紹介するのはシャープペンです。ラミー2000には、他にも万年筆やボールペン(油性・水性)があります。
ラミー2000が誕生したのは1966年であり、最初に作られたのは万年筆でした。翌年67年にボールペン、続いて69年にはシャープペンが登場しています。
どんな製品でも、50年も前のモデルとなると、多少なりとも時代遅れの感があるものです。しかしラミー2000からは、そのような古臭さは一向に感じません。
常に先を行く、先見性のあるデザインだからこそ、時間を経ても注目され続けるのでしょう。
0.5mm芯用です:
0.7mm芯用です:
ラミーの特徴は?
ラミー製品の特徴は、機能性とデザイン性の両方を兼ね備えていることです。ラミーは会社の独特な方針として、デザイン制作を外部の人気デザイナーに委託しています。
そのためでしょうか、どの筆記具にもデザイナーの個性が光り、他に類を見ないものが多いのです。
ミュラー氏が手掛けた名作の一つ
ラミーが有名ブランドとして飛躍したきっかけは、ゲルト・アルフレッド・ミュラー氏による「ラミー2000」の販売によるところが大きいです。
ミュラー氏は他にもいくつかのモデルを手掛けていますが、よく知られている一つに「cp1(シーピーワン)」があります。
写真は上がcp1(ボールペン)、下がラミー2000です。
こう見ると、2つはよく似ていますよね。軸の質感や形が違いますが、デザインのコンセプトは、似たところから出ているように思います。
どちらも無駄な装飾は一切省き、シンプルの極限に到達している感があります。しかしながら、デザインは個性的である上に洗練されており、他の追随を許さない。まさに多くの人が好むデザインの例ですね。この辺りに、時代を超えてラミー2000やcp1が愛される秘密があるのかもしれません。
cp1についてまとめています!
ラミー 2000シャープペンを大解剖!
おしゃれなヘアライン加工
ラミー2000シャープペンの素材は、軸は樹脂(ポリカーボネート)、クリップやペン先などの金属はステンレスです。
樹脂の軸には、細かい縦線の模様が見えます。
この模様は、ヘアライン加工(細かい縦の筋を入れる)と呼ばれるものです。この加工が施されていることで、樹脂なのに木軸のように見せる効果があります。
金属部分にもヘアライン加工がなされています。
金属も樹脂もすべてヘアラインで統一されているのがポイント。金属と樹脂の素材の違いはあれど、一続きの模様のように見えることもあり、ごく自然に両素材が調和しています。
クリップもヘアラインです。
滑りにくいグリップ
グリップ部分に特別な仕様はなく、つるんと滑らかな線を描いています。しかしヘアライン加工のため、触れるとわずかに、ざらつきがあります。
このざらつきのおかげで、特別なグリップがなくても、滑りにくくなっています。
ラミー2000はペン先から後部に向かって、ゆるい弧を描いています。そのためグリップ部分は程よい太さがあり、握りやすいです。
先ほど、ざらつきと書きましたが、嫌なざらつきではないですよ。むしろ触れた時の感触は良く、気持ちよく握れるシャープペンだと思います。
書き味に関しては、変に力を入れずとも、手の重みだけで自然に書き進められます。個人的には疲れを感じにくく、楽に書けるシャープペンです。
ばね仕掛けで開くクリップ
クリップの側面には、さりげなくLAMYの文字が刻まれています。ぱっと見ではどこのメーカーか分からない、このくらい控えめなロゴが私は好きです。
ばね仕掛けのクリップで、はさみやすくなっています。今では色々なメーカーの筆記具で、ばね使用のクリップ見かけるようになりましたね。
クリップそのものは細くて先端が少し尖っています。握った時に、この先端部分が手に当たるとちょっと痛い…そんな違和感があります。でも慣れてくると無意識のうちに、クリップが当たらない向きで握るようになり、今では気にならなくなくなりました。
シャープペンの重さは?
重さは18gで、筆記具の重さとしては中くらいです。このシャープペンを握って、重いと感じる人はあまりいないでしょう。
ラミー2000は軽すぎず重すぎず、万人向けの重さだと言えます。ただし製図用などの重量のあるものに慣れていると、軽くて物足りなさを感じるかもしれません。
芯の太さ
芯の太さは2種類あり、0.5芯用と0.7芯用から選べます。
私のシャープペンは0.7芯用です。キャップに「7」と記してあります。
ラミー2000は消しゴム付きです。キャップを外せば消しゴムが顔を出します。
消しゴムが短くなってきたら、留め金ごと外します。
消しゴムの留め金は、軸から外すと写真のようにゆるくなり、隙間ができます。消費するたびに、少しづつ消しゴムを引き出していけば、最後まで使い切れますよ。
ちなみに芯を補充するときも、消しゴムと留め金を外します。
0.5mm芯用:
0.7mm芯用:
替えの消しゴムも販売されています。型番はLZ10(またはZ10)です。
こちらはラミー2000の4色ボールペンです。
詳しくはこちらをどうぞ :
同じくラミー2000のブラックウッド油性ボールペンです。
詳細はこちらから :
こちらの記事もどうぞ :
多くの人に好かれる、飽きのこない筆記具
発売から50年を経ても人気が衰えないラミー2000。実際に手にしてみてその理由が納得できました。書きやすさはもちろんのこと、特別に凝ったところはないのに洗練されていてその存在はユニーク。使って飽きのこないデザインとはまさにこのことだと思います。長く使っていきたいと思える一本です。