「ロディア スクリプト マルチペン」毎日書きたくなる!相棒ペン
こんにちは、クリポンです。
ロディアといえば、有名なのは紙製品でしょう。でも近年は多方面での展開がみられます。メモ帳やノート人気のかげとなりがちですが、侮れないのがロディアの筆記具です。
特に「スクリプト」と呼ばれるボールペンとシャープペンは、無駄のないデザインで、惚れ惚れするほどのクールさを持ちます。軸色のバリエーションが豊富で、素敵な色揃いです。
2021年には、スクリプト シリーズから多機能ペンが登場!今回はロディア初の3in1「スクリプト マルチペン」をご紹介します。
「RHODIA scRipt Multipen」魅力いっぱいの多機能ペン
3in1の多機能ペン
2021年に発売となった話題の多機能ペン「ロディア スクリプト マルチペン」です。
3in1と称されるペンで、ボールペン(赤と黒の2色)とシャープペン(0.5mm芯)が1本にまとめられています。
私の軸色はオレンジです。純粋なオレンジ色と言うよりも、茶色味のある渋い色合いです。
軸色は他にも3色、ブラック・セージ・ゴールドがあります。
デザインのベースは既存のボール・シャープペン
軸のデザイン
マルチペンのフォルムは、すでに存在するロディア スクリプトのボールペンやシャープペンをベースとしています。
既存のボールペン・シャープペンと異なるのは、多機能ペンであるがゆえに、軸を2分割していることです。軸の前部(ペン先の方)は固定され、後部(クリップがある方)は回転可能であり、筆記の切り替えを行います。
デザイン的には、2分割した中間に、くびれを持たせているところが憎いというか…ポイントですね。くびれのおかげで見た目の引き締め効果あり(人間みたいですが)、外見にスマートさが加わっています。
ロディアのノートについて書いています。
程よい長さと重さ
マルチペンは全長13.5cm、重さは20gと、標準的なサイズです。とはいえ、20gはペンの重みを感じ始める重量です。
そのため軽い筆記具に慣れている方にとっては、握った際に多少のズッシリ感があるかもしれません。
美しく映える!軸のヘアライン加工
軸は金属製で質感がよく、美しい外見です。見た目にどこか冷んやりとした印象を受けますよね。実際に気温が低いときは、このペン軸はかなり冷えます(笑)。まあ金属軸にはよくあることです。
軸の表面にはヘアライン加工が施されています。細い縦筋を無数に入れたような模様がそうです。
デザインのポイントは、あえてヘアライン加工のない部分も残していることでしょう。ヘアライン加工はマットな質感になるのに対し、加工のない部分にはつややかな光沢が見られます。
加工がないのは、ノック部(クリップも)、中間の連結部分、ペン先です。この3つの間を取るようにして、ヘアライン部分を持ってきています。つまり加工のある/なしが交互に配置されているわけです。
シンメトリーな配置であり、質感のコントラストがなんとも見事です。
えんぴつ型! 6角形の軸
軸の形は6角形です。鉛筆よりも太く、握るのに程よい太さです。ただし特別なグリップが作ってあるわけではなく、握り方によっては角が当たって痛いことも。
しかし6角形軸は角が当たることなく指に収まる形なので、握るコツを覚えてしまえば気にならなくなると思います。
ペン先の切り替え方法は?
ロータリー式のペン
ロディアのマルチペンはロータリー式、つまり軸を回転させてペン先の種類を変えます。
回すのは尻軸から、"くびれ"との境目までの部分です。
左右どちらにも回すことができます。赤と黒のボールペン、シャープペンが順番に切り替わっていきます。
ボールペン黒芯 :
ボールペン赤芯 :
シャープペン :
切り替え時の音について
多機能ペンは、メーカーによっては切り替えの際に「カチッ」と鋭い音が鳴ることがあります。でもロディアのマルチペンは、回すときに、少しきしむ音がする程度です。静かな場所で使用しても、それほど気にならないでしょう。
使い始めは、切り替え操作について一つだけ気になることがありました。軸を回したときの、ボールペン/シャープペンの芯が出る、あるいは引っ込むという動作はとても滑らかです。
ただ滑らかすぎるとも言えます。ペン先を引っ込めようと思って回すと、一旦収まったのを通り過ぎ、そのまま回しすぎて次のペン先が出てしまうことがしばしば起こります。
初めのうちこそ戸惑ったのですが、使っているうちに感覚で覚え、今ではもう操作は完璧です(笑)。
ノック部が長い! シャープペン
たまに筆記具は、ものによって、一般的とされる使い方によらない場合があります。このペンがそうでした。実は初めは、シャープペンの芯の繰り出し方が分からなかったのです。
ペン先はシャープペンを選んでいるのに、ノックしても芯が出ない…というより、尻軸のノック部が動かないのです。
後ほど分かったのは、"くびれ"との境目までが、ノック部であるということでした。
通常時の写真
つまりこういうことです。これが↓通常時の写真だとすると・・・
ノックした時の写真
後部全体をノックするとこのようになります。
後部が前部に近づき、くびれ部分が隠れます。
ノックすべき部分が長く、最初は芯の繰り出しに手惑います。でも割と早く慣れるもので、今ではこのペンの個性ということで面白く感じています。
マルチペンの書き味は?
意外にも!?極細字ボールペン芯
スクリプトマルチペンの付属の芯は以下の通りです。
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ボールペンに関しては、ロディア製0.7mmリフィルも装着できます。
海外製と言うことで、書き味がどんなものかと、気になるところではないでしょうか。
驚いたのが、ボールペン芯の太さが極細であること。ボール径0.5mmとありますが、もっと小さいような印象を持ちます。
通常、海外製ペンは表示に対して太めなことが多いのですけれどね。
ボールペンは、インクの出が良く滑らかです。書き始めのかすれもなく、気持ちよく筆記できます。
追記しておくと、購入して開封後、ボールペンの赤色がかすれて書けなかったんです。よく知られている対処法ですが、ティッシュペーパーを折りたたんで、その上で何回も線を書いていたら、インクが出てくるようになりました。ペン先のボールが固まっていたようです。
ボールペンのインクの出が悪い時は試してみてくださいね。
リフィル交換と芯の補充の方法
リフィル交換、またはシャープペン芯の補充をしたい時は、ペン先に近い前部分を外します。
ねじ式ではないので、ゆっくりと引っ張るだけで外れます。
ボールペンのリフィル、そしてシャープペンのペン先も、引っ張って外します。
このようにしてリフィル交換をし、シャープペン芯も外した管の中に補充します。
ちなみに消しゴムのキャップはねじ式です。キャップは引っ張っても外れません。
最後にロディアのメモ帳と。やはりとロディアのペンにはロディアノートが似合います。
メモ帳についてはこちらをどうぞ :
デザインと使い勝手の両立の難しさ
一般にモノというのはデザイン良く、かつ、使いやすいのが理想だと思います。でもその両方を満たすのは難しく、デザインを重視しすぎたあまりに使い勝手がなおざりになることもありますよね。
ロディアのマルチペンは私のお気に入りのペンです。でも正直に私個人の感想を言えば、デザインが100点で使いやすさは80点というところでしょうか。もし使いやすさを第一条件として多機能ペンを探すのであれば、他メーカーのものを選んだ方が良いでしょう。実は私は扱いの面倒くさい、手のかかる筆記具が大好きです。例えば万年筆がそうですし、ボールペンもノック式の方が簡単なのに、ツイスト式が好きだったりします。
ロディアのは使いにくいというよりも、機能までがデザインの一部となっているようで、使い慣れるまでに少し時間がかかります。でも他のペンとは違うこういう個性が、逆に愛おしかったりします。
というわけで長くなりましたがまとめると、今回のマルチペンは癖のあるペンではありますが、多少の面倒をいとわない方なら愛着のある1本になると思いますよ。