Rhodia「ドットパッド」が方眼罫より使いやすい理由は?
こんにちは、クリポンです。
罫線といえば昔は横罫がほとんどでしたが、最近は方眼罫やドット罫も人気です。
日本語を書くのに適した横罫は、学校など様々な場で使われます。ただし横罫はデメリットもあります。文字の大きさや書く位置を変えづらかったり、図やイラストでは横線が邪魔になったりします。
そこでおすすめなのが方眼罫やドット罫。アイデアやメモを取る場合に選んでみてはいかがでしょうか。特に試してほしいのがドット罫です。罫線を気にせずに大胆に書けるので、柔軟な思考を広げやすくなります。好きな場所に線を引き、グラフや絵を書いたり、文字を散りばめたりと自由度が高く使いやすいです。
今回はおすすめのメモ帳!ロディア「ドットパッド」についてお届けします。
RHODIA「dodPad」自由度増してよりクリエーティブになれる!
ドットパッドの名で親しまれるメモ帳
ロディアのメモ帳でよく知られているのは、横罫と方眼罫。使ったことのある方もいらっしゃるでしょう。さらにはドット罫と無罫(無地)も存在し、好みに合わせて4種の罫線から選べます。
特にドット罫は「ドットパッド」の名で親しまれています。こちらです。
ドットパッドには次の4つのサイズが揃っています。
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カバーの色はオレンジとブラックの2種類です。
質はいいのに…使いづらい点もある方眼罫
フランス発の文房具ブランド「ロディア」。方眼罫をはじめとするメモ帳は、昔から人気の主力商品です。
見た目のセンスが良く、しかも質がよく裏抜けしにくいのがポイント。水性ペンや万年筆でもストレス無しに書けます。でもただ1ヶ所、フランス製品であるがゆえに、日本人には苦手な部分があるのも事実です。
気になる点もあり!?ロディアの方眼罫
ロディアの方眼罫メモ帳には、日本ではあまり好まれない点が一つあると言えます。それは罫線の色が濃いこと。綺麗な紫色なのですが、網目のような濃い線が気になる、凝視していると目が疲れるという人もいます。
フランスでは問題にならないのはなぜ?
フランスでは、色の濃さが問題になることはほとんどありません。その理由は、フランス人が濃い罫線に慣れていることにあると思います。
フランスではセイエス罫線という、驚くほど細かく線引きされたノートを子供の頃から使います。こちらです。
綺麗なアルファベットを書くために考案された、フランス特有の罫線です。ノート売り場に行くと、大半はこの罫線のものが並んでいます。どこのメーカーのものでも、線の色は濃いめです。
セイエス罫線に慣れると、色濃い方眼罫は邪魔であるどころか、むしろすっきり整然として見えてくるのは私だけでしょうか(笑)。私は方眼の方が使いやすいですが、セイエスを好むフランス人はたくさんいます。
セイエス罫線に慣れているだけあって、フランス人で方眼の色が濃いと苦情を言う人は、ほとんどいないと思います。
セイエス罫線について詳しく書いています :
濃い罫線は日本語に適さない
ロディアはフランス仕様なので、言語の違う日本人がそれに合わせるのは少々難しいです。漢字のような複雑な文字は、罫線と混じり合うと読みづらくなるので、日本では薄めの罫線が好まれます。いつの日か日本向け、アジア向け製品が出ることを期待したいですね。
罫線が気になる…ならば「ドットパッド」がおすすめ
便利な方眼ですが、ときには線がうっとうしく感じることもあります。そんなときに使ってみたいのが「ドットパッド」です。
ドットだから見た目すっきり
ロディアのドットパッドは、線ではなく点(ドット)で記されている分、見た目がすっきりしています。
縦横5ミリの間隔で、灰色のドットが印刷されています。図を描くときに、定規がなくても、簡単に長さを把握できるのが便利です。
ドットパットのサイズ
ロディアのメモ帳で、一番サイズのバリエーションが充実しているのは、方眼罫です。それに比べ、横罫やドット罫は、サイズ選択の幅がグッと狭まります。横罫の種類が少ないというのは、海外らしいですね。
ドット罫には以下の4種類があります。
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私が常用しているのはno.16(A5サイズ)です。
写真にある5×5とは5ミリ方眼のことです。
方眼罫と比較
2つを並べてみました。ぱっと見ただけでも、線による圧迫感が異なるのが分かります。
ドット罫は無地に近いだけあって、筆記の自由度が増します。
自由を求めるなら無地の紙もいいのですが、何らかの印がないと、なかなか真っ直ぐに文章が書けない。斜めに曲がっていってしまうこともあります。
控えめながらもドットが記されていれば、簡単に綺麗に筆記できます。
実際に描いてみた!
私はブログの中で、ペンの試し書きによくロディアを使います。こんなとき、見やすいドット罫は便利です。
こちらはボールペンで書いた例です。それほど罫線が邪魔になりません。
グラフもこの通り、分かりやすいです。
こちらは方眼罫。ボールペンは線が細いので、罫線が少しうるさく感じます。
他にもある! 3つの解決法
もちろん罫線の問題を解決するのに、ドットパッドしか方法がないわけではありません。ここではドットパッドを選ぶ以外の解決法を3つ挙げます。
1. 国内メーカーのものを選ぶ
やはり頼れるのは国内メーカーでしょう。日本人向けに様々な方眼罫メモ帳が販売されています。罫線は薄めで日本語に適しており、方眼の線が気になることはないでしょう。
2. ロディアの白カバーを選ぶ
どうしてもロディアが使いたい!と言う場合は、ホワイトカバーを選ぶのも一つです。
ロディアのメモ帳は、オレンジ、ブラック、ホワイトの異なる3色のカバーから選べます。実はホワイトカバーのみ罫線の色が灰色なんです。オレンジとブラックカバーの紫色の線とは異なります。
灰色の線も薄いわけではないのですが、紫に比べると落ち着いた色で、こちらの方が受け入れやすいかもしれません。
詳しくはこちらをどうぞ :
3. 筆記具を選ぶ
ロディアの方眼罫は、個人的には鉛筆やシャープペンは向かないように思います。鉛筆・シャープペンの線は罫線の濃さに負けてしまうので、読みづらいです。
フランスでは水性ペンやボールペン、万年筆が使われることが多く、中字・太字を好みます。そのため濃い罫線でもあまり気にならないのです。
万年筆は線が太くなる分、読みやすくなります。こちらは紫色罫線のメモ帳です。
太く濃いめのペンで書くと、罫線がそれほど気にならなくなります。
下の写真は白カバーのメモ帳(灰色罫線)を使用しています。
ロディアに限らず、色の濃い方眼罫を使う場合は、ペン(インクを使う筆記具)を使うのがおすすめです。やはり鉛筆やシャープペンを使いたい!という場合は、なるべく色濃くて、太めの芯を使うと良いでしょう。
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万年筆と相性良し!なロディア
ロディアのメモ帳が欠かせない私は、カバンに入れっぱなしは小さなサイズのno.11、家ではno.16(A5)を使うことが多いです。基本ドットが好きですが、方眼もよく利用します。方眼についてはフランスのノートに慣れてしまったこともあり、個人的には線があまり気にならないんです。ロディアの方眼は賛否両論ありますが、万年筆との相性は抜群です。万年筆がなくても、色が濃くちょっと太めの水性ペンなどを使うと、罫線があまり気にならなくなり気持ちよく書けますよ。