「ラピッドプロ」ロットリング プロ仕様のシャープペンシル
こんにちは、クリポンです。
普段私が何かと使うシャープペン。すでにお気に入りがあるものの、時々他の製品も試してみたくなります。見た目と使い心地、ともに納得できるものはないかしら…と探して満足できたのがロットリングです。ほんとカッコよくて、惚れ惚れするシャープペンです。
今回はロットリング rOtringのシャープペンシル「ラピッドプロ」をご紹介します。
カッコ良さが光るロットリング「ラピッドプロ」
2. 赤いリングに込められた意味は?
3. 無駄なくシンプルなデザイン
4. 艶消しマットブラック
5. グリップのローレット加工で指が滑らない
6. 格納できるガイドパイプ
7. 芯の太さは?
8. 重めのシャープペン「ラピッドプロ」
ドイツのメーカー「ロットリング」
ラピッドプロ(Rapid Pro)のブラック軸です。
ロットリングの名前は、文房具に興味がある方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。1928年にドイツで設立された筆記具専門のメーカーです。
ブランド名は「rOtring」と書かれ、「O」を大文字で書くのが正しいようです。
赤いリングに込められた意味は?
黒地に赤いリングが映えます。ロットリングのシンボルといえば、この赤リングです。
ドイツ語でrotは赤を意味します。つまりrotringとは英語で言うところのred ring、赤リングのことなんです。
軸にはめられている赤いリングには、社名「rOtring」の意味が込められているのです。
無駄なくシンプルなデザイン
ロットリング製品のデザインは、無駄がなく機能的です。見た目のスマートさがオシャレでカッコよく、男女を問わず惹きつけます。
オフィシャルサイトには、ロットリングのデザインに関して説明があります。それによれば、会社が設立された当時に、ドイツで盛んだった芸術運動「バウハウス」をはじめとする、モダニズムの影響を受けているとのことです。
余談となりますが、バウハウス(Bauhaus)は1919年〜1933年、ドイツに存在した芸術学校です。それまでのアカデミックな教育を改め、現代芸術の基礎を作ったことでも知られています。無駄な装飾をやめ、シンプルだけど合理的で機能的な建築やデザインを目指しました。
現在私たちの周りには、シンプルで機能的であることをコンセプトとするブランドが多くありますよね(例えば無印良品など)。現代におけるこういった考え方の源流は、バウハウスにあると言えるわけです。
2019年はバウハウス創立100周年で、様々な場所で記念行事がありました。興味があり、その年に買った記念マグカップ、konitz社の製品です。
艶消しマットブラック
製図用シャープペンにおいて有名なロットリング。数あるコレクションの中でもラピッドプロは、その完璧な仕様から、製図やデザインなどの細かい作業に適した、プロ好みのシャープペンと言えます。
私のラピッドプロはブラック軸です。他の色にシルバーがあります。軸にはロットリングのロゴが入っています。色はグレーと控えめです。
軸は金属製で、緩やかな6角形を取っています。ブラック軸は艶を消したマットな質感で、落ち着いた大人らしい印象を与えてくれます。
そしてこの手触りの良さ!つい指で、軸をスリスリと撫でてしまいます。
分かりにくいですが、クリップにもロットリングの文字が刻まれています。
もちろん消しゴムも付いています。
グリップのローレット加工で指が滑らない
グリップ部分も金属でできています。触れるとギザギザとした感触があるのは、ローレット加工が施されているからです。
本来、滑らかな金属の表面を、あえて細かいデコボコにすることで、指が滑るのを防いでいます。
初めてグリップを見たときは「指が痛くなるのでは」と心配しましたが、杞憂に終わりました。ラピッドプロのグリップは金属だけれど、意外にも!?その感触は指に優しいです。長時間使用でも気になりませんでした。
指がすぐに痛くなる(チクチクと刺激があったり…)金属グリップって、存在するんですよね。でもラピッドプロならその心配はいりません。
格納できるガイドパイプ
グリップ部分から先は、段階的に細くしてあります。
グリップより先の部分を細長く伸ばし、一定の長さを確保するのには理由があります。
こうすることにより、定規を使う時に芯の先が見やすくなり、正確に捉えやすくなるのです。
芯が繰り出される銀色の部分はガイドパイプと呼ばれています。ラピッドプロでは、このガイドパイプを格納できます。
上の写真のように、ガイドパイプは細長くとがっているので、そのまま洋服のポケットやカバンにしまうと生地を傷めてしまうかもしれません。またシャープペンをどこかにぶつけたり落とした時に、ガイドパイプが折れてしまうこともあります。
同じロットリングでも、例えば600と名付けられるシャープペンは、ガイドパイプの格納ができません。
ガイドパイプが格納できるのは、ラピッドプロの大きなポイントなのです。
芯の太さは?
ラピッドプロは、好みに合わせて芯の太さを選べます。0.5mm用、0.7mm用、 2mm用の3つがあります。
私のラピッドプロは0.7mm芯用です。0.7mm芯は少し太めなので芯が折れにくく、安定した書き心地が得られます。私は0.7mm芯が好きで、0.5mm芯用のシャープペンよりもよく使っています。
2mm芯用のラピッドプロについてはこちらで書いています!
重めのシャープペン「ラピッドプロ」
シャープペンの重さって、人それぞれに好みがありますよね。ラピッドプロは少し重めのシャープペンです。
ラピッドプロの重さは24gです。例えばuni-ball シグノ水性ペンは12gなので、その約2倍ほどとなります。
ラピッドプロはとても書き心地の良いシャープペンですが、重い軸があまり好きではない方には向かないかもしれません。
でも重さは慣れもあるので、ラピッドプロの外見が気に入った方は、試してみるのもいいかもしれませんね。
同じくシンプルなデザイン「ロットリング 600」についてはこちらをどうぞ :
「ロットリング 800」はこちらから:
ロットリング シャープペン全般についてはこちらをどうぞ:
女性にもオススメ「ラピッドプロ」
プロ御用達のシャープペンとして知られるラピッドプロですが、普段使い用としても十分に価値を発揮してくれます。かっこいいし書きやすいし、何よりも使っていて楽しい!そんな気持ちにしてくれるモノであれば、購入した甲斐があったというものです。
シンプルで男性的とも言えるデザインであるため(重さもあるので)、購入するのは男性の方が多いのかな…。でも黒地に赤リングのアクセントが素敵で、女性にも似合うおしゃれなシャープペンだと思います。
私はフランスで購入しましたが梱包箱には「made in japan」と書いてありました。ロットリングの製品(一部?)は日本製なんですね。ちょっと嬉しくなりました。