FABER-CASTELL 芯の太さで選べる!軽量製図用シャープペン
こんにちは、クリポンです。
普段の私の楽しみといえば、時間があれば文房具屋に行くことでしょうか。中でもファーバーカステルは昔から大好きなメーカーの一つ。店に行けばあれこれとチェックしてしまいます。
シャープペンをいくつか持っていて、いろいろな芯の太さのものを使うのが好きです。ファーバーカステルの場合、様々な芯径のものを、比較的安い値段で揃えられるのがいいです。
そこで今回はバリオLの廉価版とも言える!?ファーバーカステルの製図用シャープペンTK-FINEについてお届けします。
ファーバーカステル バリオLの廉価版!?ちょっとマイナーな製図用シャープペン
普段使いとしても使いたいシャープペン
こちらはファーバーカステルTKシリーズのシャープペンです。
ファーバーカステルの中では、あまり見かけないシャープペンかもしれません。製図用とされていますが、その言葉にこだわる必要はなく、普段用としてもぴったりなシャープペンです。
芯の太さは4種類あります。上の写真の2本は、芯の太さ0.35mmと1.0mmです。他にも0.5mmと0.7mmがあります。
TKシリーズの他の筆記具についてはこちらをどうぞ :
気軽に使える! 軽量シャープペン
特徴は軽量なことで、その重さは11g。鉛筆より少し重さがあるかな、という程度です。
一般に製図用というと、重めのものも結構あります。握っているだけで疲れを感じてしまい、馴染めないということもあるでしょう。
製図用を使ってみたいけれど、軽めのものが良い、という方におすすめのシャープペンです。
芯の太さは4種類
このシャープペンは、ファーバーカステルのバリオLとの共通点が少なくありません。バリオLの値段を下げて(重量も落として)、気軽に使えるようにした姉妹バージョンなのではないかと、勝手に勘ぐっています。
下の写真の、上から一番目と三番目がバリオLです。
バリオLについてこちらで書いています:
芯の太さはバリオLと共通
芯径の種類は4種類あります。バリオLも4種類で、全く同じ芯径です。
ところで、このシャープペンには個性的な名称は付けられていません。品番があるのみです。軸に9713、9719などと書かれているのがそうです。
品番はそれぞれ「971」から始まる4桁の数字であり、その後に芯の太さを表す数字が続けられます。
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芯の太さの好みは人それぞれ
日本でよく使われるのは0.5mm芯です。漢字を小さく書く時にも、不都合のない太さであるのが好まれる理由です。それに0.5mm芯は普通の筆圧ならば、そこそこ折れにくい太さでもあります。
0.35mmの細さになると、気をつけて書かないとすぐにポキっと芯が折れてしまいます。この細さが好みでない限り、日常用としてはちょっと不便かもしれません。
4種類の芯の太さを比べてみたのがこちらです。
最近は用途や好みに合わせて、0.5mm以外の芯を選ぶ人が増えています。0.7mmや1.0mmは太くなる分、折れにくいので、筆圧が強めの人におすすめです。例えば私のダンナさん(仏人、筆圧強め)は0.5mmや0.7mmだと芯が折れやすく不安定だと言い、シャープペンを使うときは1.4mm芯のものを愛用しています。
面白いもので、シャープペンはたった0.2mmの芯径の違いで、筆記の感覚がかなり変わります。色々と試してみると、自分の好みに合った芯の太さが見つかりますよ。
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12角形のグリップ
シャープペンの軸はプラスチック製です。円形の軸ですが、グリップ部のみ握りやすいように、多角形にしてあります。数えてみたら…12角形でした。
製図用シャープペンは金属グリップが多いです。でもこのシャープペンのグリップは、プラスチックで痛みを感じず、金属グリップが苦手な方でも使いやすいと思います。
格納できるガイドパイプ
ガイドパイプ(芯が出てくるパイプ)の長さは3mmです。バリオLは4mmあるので、1mm短いですね。
細いガイドパイプは、そのままペンケースに入れると曲がってしまいそうで、持ち運びの方法に躊躇してしまうものです。でも格納できるシャープペンならば安心です。
ただしこのシャープペンの場合、ガイドパイプを格納するのに多少の力が必要で、コツもいります。しっかりとペン先を固定するために、このように硬くしているのかもしれませんが。
格納するには、まずは後部をしっかりと押したままペン先を紙の上(または親指の腹)に軽くあてて、後部から指をゆっくりと離すタイミングで、ペン先に少し力を入れると、ガイドパイプが格納されます。
0.35mmのガイドパイプは細いので、押しすぎて曲がらないように気をつけてくださいね。
色で見分ける芯の太さ
芯の太さを一目で区別できるように、尻軸に色が付けられています。
(クリップの側面に書かれているのは「GERMANY」の文字。ドイツ製です。)
次のように、芯径ごとに色分けされています。
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バリオLも、芯径の違いが色で識別できるようになっています。色分けの方法は共通です。
硬度の表示も可能
簡易的ではありますが、芯の硬度表示ができます。
クリップを回して、表示したい硬度を選びます。ただし硬度によっては、クリップが軸のロゴと重なってしまいます。気にしないのなら良いのですが、この点においてはあまり実用的ではないですね。
消しゴムも付いています。キャップを外して使います。
消しゴムの量は多くないので、すぐに無くなってしまいそうです。
替えの消しゴムもあります。
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見た目控えめだけど悪くない!?軽量シャープペン
ファーバーカステルの筆記具は、有名な幾つかのモデルを除いて、日本では手に入れにくい(ラインナップが少ない)ように思います。今回ご紹介したシャープペンも、例えばバリオLに比べると手に入れにくく、マイナーの類に入るでしょう。
このシャープペンは言ってしまえばオーソドックスな形をしていて、質感も握り具合もごく普通です。マイナーなのはそのせいもあるのかなと思うものの、やはり一目でファーバーカステルと分かる個性が見えるシャープペンです。
0.5mmや0.7mmなら、ほぼ同価格のファーバーカステル エグゼクティブの方がいいかもしれません(個人的感想です)。でも特に0.35mm芯や1.0mm芯に興味があり軽めのものを探しているのならば、このシャープペンは悪くないと思います。