「ラミー cp1」地味なようで地味じゃない!?個性際立つシャープペン
こんにちは、クリポンです。
ラミーは私が大好きなメーカーの一つです。どこに惹かれているかといえば、他にはない個性的なところでしょうか。ラミーを真似したデザインというのはあるけれど、その逆はないように思います。
中でも好きなのがcp1とラミー2000です。cp1については、書きやすさを求めるよりもデザインが先行してしまっているというか、お世辞にも握りやすいとは言い難いところもあります。しかし個人的な好みのツボにぴったりはまってしまって、4種あるcp1を全て揃えてしまいました。
今回は一見地味だけど個性際立つ!ラミーcp1からシャープペンについてお届けします。
「cp1」ラミーで2番目に古い!歴史的なシャープペン
びっくり!実はロングセラーなcp1
ラミー「cp1」のシャープペンです。
cp1(シーピーワン)は歴史ある筆記具で、発売されたのは1974年と50年ほども前になります。現在販売されているラミー筆記具の中では、2番目の古さを誇ります。最も古いのはラミー2000です。
cp1の筆記具は4種あり、ボールペン・シャープペン・万年筆・ツインペンが揃っています。
1974年に登場したのがボールペンとシャープペン、万年筆は1977年に出ています。いずれもステンレスヘアライン軸だったようです。
その後マットブラックやスターリングシルバー、マットステンレスなど、軸のバリエーションが色々と出ました。しかし多くが廃番となった今、残っているのはマットブラックのみです。
cp1のシャープペンに関しても、通常のラインナップはマットブラック0.7mm芯だけとなりました。
しかし朗報!ということで現在日本限定ということで、0.5mmシャープペンが販売されています。軸色はマットブラック・ディープブルー・ホワイトの3色です。
芯径0.5mm(マットブラック・ディープブルー・ホワイト) :
芯径0.7mmです :
cp1とはこんなシャープペン!
cp1とラミー2000は兄弟モデル
一見、何の繋がりもないようなcp1とラミー2000ではありますが、デザインが似ているのは、同一の製作者によるものだからです。
上がラミー2000、下がcp1、いずれもシャープペンです。
頑丈な金属板のクリップは、形は多少違えど作りは同じです。ノック部分も似ています。
ロゴがあるのはここ↓だけです。個人的にはロゴはこの程度がいいです。
私のシャープペンは0.7mmです。日本限定で0.5mmが出ているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
鉛筆並み! 超スリムな軸
cp1の特徴の一つは、極細とも称される軸にあります。
上がボールペン、下がシャープペンです。
世の中、スリムな軸は多数存在します。中でも軸径8mmのcp1シャープペンとボールペンは、最も細い部類に入るでしょう。
ストレート軸ということでグリップ部分も軸径8mmになります。大体鉛筆と同じくらいの軸径です。
細いがゆえに好みが分かれるcp1。一方、太さがあり、握りやすいと定評があるのがラミー2000です。
cp1よりもラミー2000の方が人気なのは、書きやすさにおいて、ラミー2000に軍杯が上がるからでしょう。
また見た目の華やかさもあります。ふんわりと膨らんだフォルムがそう感じさせるのか、cp1にはない優しい雰囲気を持つのがラミー2000です。
好みの問題はあるものの、もし初めてラミー製品を買うのであれば、最初はcp1よりもラミー2000を選んだ方が満足度が高いように思います。
cp1は究極のシンプルさと称される一方、シンプルだからこその地味さも否めません。cp1を最初に選ぶというよりも、まずはラミーを数本使ってみてからこのシンプルなcp1に興味を持ち始め、購入に至るというパターンが多いのかもしれません。
意外に重さのあるcp1
cp1の軸は金属製です。こういう黒軸は写真だと樹脂軸のようにも見えたりもして、ちょっと損なところもありますね。
小ぶりな見かけによらず、素材が金属ということで20gと意外な重さがあります。
個人的にはこのくらい重さがある方が、細軸の場合は安定感が得られるように思います。ただ低重心ではなくクリップ側の方にもしっかり重さがあり、後部がちょっと重いなと感じる方がいらっしゃるかもしれません。
替え芯の補充方法
多くのシャープペン同様に、cp1も後部から芯の補充ができます。
消しゴムをひっぱって外します。
購入した時に8本ほど芯が入っていて、そのうち取り出そうとそのまま使っていたら見事に詰まってしまいました。よく言われるように、管の中の芯は2〜3本にしておくべきでした。
芯径0.5mm(マットブラック・ディープブルー・ホワイト) :
芯径0.7mm :
こちらの記事もどうぞ :
清々しいほど真っ直ぐな軸
一般にスリムな軸は握りやすさを考慮してグリップ部分を太くするなど、時には何かしらの工夫がされていたりします。でもcp1のシャープペンは気持ち良いほど直線的な軸で、グリップに特別な加工はされていません。Cylindrical pen(円筒形のペン)と名付けるほどだから、クリップ部分に何か加えて形を崩すなんてことはしないわけです。
cp1はこれ以上ないというくらいシンプルで、すがすがしささえ感じますが、実用的にはどうかというと、真っ直ぐな細い軸ということで握った時に心もとなさが残ります。cp1が他のモデルに押されて今ひとつ浮かび上がってこない理由はこの辺りにもあるのかなと思います。とはいえ個人的にはラミーの中では一二を争うほど大好きなモデルです。