シンプルの極み「LAMY イコン」ボールペン&シャープペン
こんにちは、クリポンです。
一般に商品とは変化していくもので、新しいモデルが次々に登場するのに対し、市場から消え去っていくものがあります。文房具も例外ではありません。
製造終了の理由はもともと生産本数が決まっていた、売れ行きが良くなかったなどいろいろです。惜しまれながら廃番となっていくものもありますよね。
今回はシャープペンが廃番となった、ラミーの「イコン econ」をご紹介します。
ラミー「イコン Econ」惜しまれつつも消えゆくモデル
かっこいいのにリーズナブルな筆記具
ドイツの文房具メーカー、ラミーが販売する「イコン」。シャープペンとボールペンです。
私が持っているのはステンレス軸です。イコンには軸のバリエーションがあり、他にはヘアライン軸、かつてはイエローやホワイトの軸なんかもありました。2023年には新たに6色が発表されています。
こちらはアプリコット色の軸です。
イコンの発売開始は2011年と、今から10年ちょっとほど前になります。「リーズナブルでありながら個性が光る筆記具」をコンセプトに作られました。中にはイコンの販売価格を見て「どこがリーズナブルなの!?」と思う方もいるかもしれません。
海外製で円安の影響もあってか日本で購入すると高くなります。しかしドイツ・ラミーの公式サイトで販売されている値段は16ユーロ。日本円で二千五百円ほどです。比較のために挙げておくと、公式サイトにおいてサファリ・ボールペンは11.5ユーロ、アルスター・ボールペンは19ユーロです。ラミーにおいてイコンは低価格帯にあたり、確かに値段を抑えて作られたモデルであることが分かります。
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廃番となったイコンのシャープペン
冒頭でも述べたように、イコンのシャープペンは廃番となってしまいました。日本ではシャープペンも人気があったようで、なくなってしまったのは残念です。現在購入できるのはボールペンのみです。
フランスでも、イコンのシャープペンはもうないですね。廃番は仕方がないのですが、以前はあんなによく見かけたのに、と思うとちょっと寂しいですね。
大人かっこいい、クールさが漂うデザイン
ラミー筆記具の中でも、ひときわシンプルなデザインのイコン。全金属製で細身の軸は、その姿といい色といい、クールな雰囲気が漂います。
写真では光の当たり具合で軸色がグレーに見えていますが、実際はシルバーです。
クリップにはお馴染みのラミーのロゴが見えます。
マットな軸に対し、クリップと軸の両端に、鏡のように反射し光る金属が使われています。質感の違いをうまくデザインに持ってくるところがいいですね。
特徴的なクリップ
ラミーの筆記具は、クリップに個性を持つものが多いです。イコンの場合は一枚の金属板を、カクカクっと折って巻いていった形のクリップで、かなり個性的です。
右がシャープペン、左がボールペンです。
外見からは、この2つにあまり違いが見られません。シャープペンを手に取ったつもりがボールペンだった、逆もまた然り、なんてことがよくあります。
ペン先まで完全金属製
ペン先の部分です。ラミーの筆記具は、軸は金属だけれど、ペン先にプラスチックが使われているものがあります。個人的にペン先だけプラスチックというのが好みではなく、イコンのような完全金属製の方が好きです。
グリップ部分には3本の縦線が入っています。正しくペンを持つための誘導の線とのこと。なんだかロケットみたいで!?可愛いです。
重さあり、しかも感触は硬め
ボールペンの重さは24g、シャープペンの重さは23gです。確かに、手に取るとずっしりと重みを感じます。
握り具合はごく普通と言ったらよいでしょうか。金属製ストレート軸ということで、グリップの感触は硬いです。重さと硬めの感触さえ気にならなければ、おすすめできるペンだと思います。
ボールペンの替芯はラミーM16
2つの筆記具を分解してみました。シャープペンは消しゴム付きです。小さい消しゴムなので日常用というより、手元に消しゴムがないときの非常用というところでしょうか。
ボールペンについてですが、ラミーではモデルによって芯の形が異なります。イコンに使用されているのはラミーの品番「M16」。これはサファリやアルスター、ロゴ(単色)などのボールペンと同じ芯です。
ラミーの他の筆記具についても書いています!
軸色によって雰囲気が変わるイコン
イコンは価格を抑えて作られた筆記具ということもあり、見た目に高級感があるとは言えないのですが、とはいえ安っぽさは全くないです。ステンレス軸が大人っぽい雰囲気なのに対し、カラー軸には可愛らしさが漂います。カラー軸は限定販売なのでいずれなくなってしまうと思いますが…好みに合わせて選んでみてくださいね。