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「ラミー スイフト」ローラーボール 意表を突くアイデアとはまさにこれ!

2021-12-13

こんにちは、クリポンです。
ローラーボール(水性ボールペン)の特徴は、滑るように書けることです。そのため油性ボールペンよりも、ローラーボールを好む方もいます。私も以前はよく使っていて、パイロットの海外向け製品である「V ball」というのを常用していました。でもいつの頃からか、万年筆を手に取ることの方が増えました。

それでも時々、ノートを取るのにローラーボールを使っています。お気に入りはラミーのキャップレスです。ラミーのペンは、どのモデルにもアイデアが一杯詰まっていて、使っていて楽しくなります。

今回ご紹介するのはラミーのノック式ローラーボール「スイフト swift」、世界初めての!?クリップが動くペンです。


「LAMY SWIFT」 使うの簡単!キャップレスなローラーボール

素速く使える! ノック式水性ボールペン

こちらがラミー「スイフト swift」、ホワイト軸です。

ラミースイフトの全体写真

「swift」は英語で「速い/早い」という意味があります。一体何が速いのか。それはスイフトが、ノック式でキャップレスのローラーボール(水性ボールペン)であることに由来します。

スイフトが発売されたのは1990年。その当時は、キャップレスのローラーボールは珍しく、話題になったことでしょう。片手で素早く操作でき、これぞまさに「スイフト」であったわけです。

今では、あちらこちらで見かけるノック式水性ボールペンですが、やはりキャップ付きのものに比べ、ノック式は便利で楽ですよね。

スイフトのネオンオレンジ軸について書いています :

ラミースイフト、ネオンオレンジ1

軸色選べるスイフト

スイフトには様々な色の軸が揃っています。サファリのように毎年ではありませんが、たまに限定色も登場します。

私のスイフト ホワイト軸は2014年の限定色です。たまに数年前の限定色が残っていたりするので、お店などで探してみてくださいね。

ホワイト軸は今もあるようです :

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サファリ・アルスターのデザイナーが生み出した「スイフト」

スイフトをデザインしたのは、ウルフギャング・ファビアン氏。実は有名なサファリやアルスターを創った人でもあります。他にもロゴやティポなど、多くのラミー人気筆記具を手掛けています。

ところでラミーではしばしば、同一モデル内にシャーペン、ボールペン、万年筆などペン先の種類があり、好きな筆記具が選べますよね。例えばサファリ・アルスターには万年筆・ローラーボール・ボールペン、シャープペンの4つが揃っています。

スイフトはローラーボール(水性ボールペン)のみに限定されたペン。ボールペンやシャープペンはないのが残念です。

思わず2度見する! 動くクリップ

スイフトが注目されるのは、キャップレスという点だけではありません。その独特なデザインにも興味を惹かれます。

例えばクリップ。芯を出すためにノックしてみると・・・

クリップを上から写した様子

あれよという間にクリップが沈んでいき、軸内に収まります。クリップが移動するのは、スイフトだけの斬新なアイデアです。

上から写した引っ込んだクリップ

クリップの形こそ普通ですが、動くクリップとは意表を突かれます。筆記時に邪魔にならないように、つまり指に当たらないように配慮されています。

ラミーの筆記具はクリップの形に特徴があり、何かと工夫されているものが多いですね。

別の角度から見てみます。

特徴のあるクリップ
芯を出すと同時に隠れるクリップ

上の写真のように、クリップと軸が完全に、同一平面上にあるというわけではありません。でもこれだけクリップが引っ込み収まれば、手に触れても凹凸を感じることなく、筆記中は全く気になりません。

一つ挙げておくと、クリップを動かすためでしょうか、普通のペンに比べ、ノックをするのに少々力が入ります。しかもノック部をしっかり押し込むまでの距離が長いです。

決して不快というわけではないのですが、ノックする親指を痛めている時なんかには、ちょっと辛いかもしれません。

クリップが収まった時の全体はこのようになります。

芯を出したスイフトの全体の様子

筆記具はクリップなしでも良い、むしろない方が良いという人もいます。例えばあるメーカーでは、一つのモデルに対して、クリップの有る/無し2つのバージョンを用意しています。またラミーのスクリブルの場合は、クリップの取り外しが可能です。

スイフトのように、格納できるクリップというのも一つの手ですね。

ちょっと重めの太軸ペン

重さがあまり気にならない!?

太くて頑丈そうなスイフトは金属製の軸です。見るからに重そうですが、実際結構な重さがあります。私の量りでは25gでした。

個人的には、スイフトは握った時に嫌な重さを感じず、書いていてそれほど疲れないように思います。軸が太いこともあり、うまく重さを分散させているのかもしれません。細い軸で重量があるペンの場合は、握った時に直に重さを感じることが多いです。

グリップの握りやすさは?

グリップ部には指の滑り防止のために、ポツポツと小さな穴が開けられています。

もちろん無造作に開けられているのではなく、デザインの一部を担っています。全体を見れば、スイフトの簡素な軸に、この模様がインパクトを与えていることがよく分かります。

ペン先の様子

軸の形はまっすぐで、グリップ部の太さは均一です。

一般に、金属軸でストレート形のグリップは硬くて、指が痛くなりやすいもの。でもスイフトは太軸であるおかげで、ストレート軸にしては握りやすい方だと思います。

ただし長時間筆記をするためのペンを希望するのであれば、グリップが考慮された他のペンの方がよいかもしれません。

リフィルについて

スイフトに使われるリフィルは、型番「M66」と呼ばれるものです。ペン先部分を外して交換します。

ペンを分解した様子

私のスイフトにはM66のB(ブロード : 太字)が入っていました。かなり太くて、日本語を書くのにはあまり適さない線幅です。ノート書き(アルファベット)に使っていました。

そして先日、太さM(ミディアム : 中字)の緑色を購入してみました。

スイフトの芯のパッケージ

M66の芯は黒色と緑色(中字)、青色(太字)を持っています。3色で試し書きをしたのがこちらです。

ローラーボールの試し書き

上の写真はスイフトとティポ(tipo)です。

スイフト同様、ティポにもM66が使われており、こちらに黒色の中字(M)を入れています。

ラミーのローラーボールの書き味は私は好きです。程よくインクが出て滑らかに書けます。ただ欲を言えば、M66は太字・中字しかないので、細字の芯が欲しいです。ヨーロッパでは中・太字を好む人が多いので、販売されることはないのだろうなあ…。

ティポについてはこちらをどうぞ!

ホワイト :

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他のラミー製品についても書いています!

ラミーのリフィルは使いにくい!?

ラミー ローラーボールのリフィルの欠点を挙げれば、線幅が太めなのと日本で購入するとどうしても値段が高くなることでしょうか。そのため国産の芯を少し調整するなりして使用する人が多いようです。
そういう理由でなくとも、ラミーの軸で色々な替芯が使えると楽しいですよね。私はどちらかというと筆記具は純正のリフィルで通すことが多いのですが、スイフトは実に面白いペンなので、いろんな色のリフィルを入れて楽しんでみたくなります。でもそうやって楽しみ始めると追加で別のスイフトが欲しくなりそうで怖いです。

ボールペン

Posted by cripon