【モレスキン / ロイヒトトゥルム / ロディア】海外ノート徹底比較
こんにちは、クリポンです。
モレスキン、ロイヒトトゥルム1917、ロディア。いずれも人気ノートブックを展開する、ヨーロッパ発のメーカーです。一度使ってみたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
この3社のノートには共通点が多いものの、もちろん異なる点もあります。それぞれに良いところがあり、どれか1冊に絞ろうと思ってもなかなか決められない!と迷ってしまうこともあります。
今回はモレスキン、ロイヒトトゥルム1917、ロディアのノートを徹底比較します。
「Moleskine / Leuchtturm / Rhodia」ハードカバーとソフトカバー選ぶならどれ?
伊のモレスキン、独のロイヒトトゥルム、仏のロディア
一口にノートと言っても選択の幅は広く、価格もピンキリです。ちょっと奮発して良いものを買ってみよう!なんて思うことはありませんか。
多数ある人気のノートのうち、ご紹介するのは次の海外製3つです。
伊のモレスキン、独のロイヒトトゥルム1917、仏のロディア。まるで対抗しているかのように、メーカー所属国が異なるのが興味深いです。
メーカーについて簡単に解説しましょう。
イタリア「モレスキン」
1997年にミラノで設立されました。モレスキン定番商品のクラシックノートブックは、イギリスの作家ブルース・チャトウィン愛用のノートからインスピレーションを受けて作られています。
ドイツ「ロイヒトトゥルム1917」
ブランド名から分かるように、設立は1917年です。切手やコインのコレクションアルバムを製造する会社ですが、その傍ら2005年に「ロイヒトトゥルム1917」を立ち上げ、ノートを中心に文房具を販売しています。
フランス「ロディア」
1934年、ヴェリヤック兄弟によってリヨンに設立されました。主にメモ帳、ノートなどの紙製品を販売していましたが、 近年は筆記具や文具アクセサリーにも力を入れています。
6つの項目でみる! 徹底ノート比較
モレスキン、ロイヒトトゥルム1917、ロディアは何が違うのか。6つの項目について詳しく見ていきます。
一番気になるのはこの違い!各ノートのインク裏抜けについては、こちらにまとめています。
1. サイズ展開
3社とも独自のサイズ展開がなされています。一応はA5、A6などの国際規格サイズに沿っているものの、長さや幅に長短があったりと、多少の自由が見られます。
把握しやすいように表にしてみました。数字で見ると違いがよく分かります。ハードカバーとソフトカバーに分けて表にしてあります。
ハードカバーノートのサイズ
ソフトカバーノートのサイズ
1.「ゴールブック」はバレットジャーナル用に特化されたノートです。それに対し「ウェブノートブック」と「ロディアラマ」は普通仕様です。
2. 日本で購入できるのは「ウェブノートブック」はハードカバー。「ゴールブック」と「ロディアラマ」はソフトカバーになります。
定番A5サイズでは「モレスキン」が一番コンパクト
数あるサイズの中でも、定番として人気があるのがA6, A5サイズです。
A6は手のひらサイズと小さめなので、持ち歩いてメモをするのに便利。A5はたくさん書き込みたい場合におすすめです。
本来A5の寸法は14.8x21cmになります。手のひらよりもずっと大きく、ノートに厚みがあるので、その分重さもあります。
下の写真は全てA5サイズです。
モレスキンではA6サイズをポケット、A5はラージと呼んでいます。
A5サイズ(モレスキンはラージ)を3社で比べると、横の長さが1.5cmほど短いモレスキンが一番小さいです。
下の写真は左がロイヒトトゥルム、右がモレスキンです。
手に取ると分かりますが、モレスキンには程よいコンパクト感があります。3社の中ではA5ならばモレスキンが一番持ち歩きやすいと言えるでしょう。
こちらはモレスキンの2つのサイズ、ポケットとラージの大きさ比較です。
2. ページ数とノートの重さ
ページ数はハードカバーとソフトカバーで少し異なります。ページ数が多めなのはハードカバー。中でもA5が充実していて、ロイヒトトゥルムは251ページと最多です。それに比べると、ソフトカバーはページ数が少なめです。
ページが多いと嬉しいですよね。でもハードカバーでページ数が多ければ、その分ノートが重くなります。ソフトカバーでページ数が少なければ、重量軽めで持ち運びが楽になります。
ノートの重さの好みが、ハード / ソフトを選ぶ基準にもなります。ページ数と重量について表にしたので、参考にしてみてください。
ハードカバー
ソフトカバー
3. 罫線の違い
選べる罫線の種類は、どのメーカーも一緒ではありません。メーカーごとにまちまちです。
ロイヒトトゥルムとモレスキンの罫線
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ロディアはモデルによって罫線に違いがあります。
Rhodia ウェブノートブックの罫線
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Rhodia ゴールブックの罫線
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ロディアラマの罫線
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4. 微妙に異なる紙の色
用紙の色は3社ともアイボリーですが、微妙に色合いが異なります。
下の写真は、重ねたノートの右からロディア、ロイヒトトゥルム、モレスキンです。
写真では違いがうまく撮れなかったのですが、ロイヒトトゥルムとモレスキンは薄めのクリーム色。他方、ロディアの紙の色は濃いめです。
上の写真は左がロイヒトトゥルム、右がロディア。ロディアの方がアイボリー色が強めです。
濃い色が気になる方もいらっしゃるでしょう。その場合はロイヒトトゥルムかモレスキンがおすすめです。
5. カバー色の種類
ノートのカバー色は、ベーシックな黒からカラフルなものまで、3社とも色彩豊かに展開されています。特に種類が豊富なのはロディアのゴールブックです。なんと32色もの色から選べます。
ロイヒトトゥルムのクラシックノートでは、色数が最も多いのは、A5サイズのソフトカバーで19色。ただし色数は罫線の種類により異なり、日本では手に入らない色もあります。
モレスキンのクラシックノートブックは、サイズに関わらず8色揃いです。
ハードカバー
ソフトカバー
6. カバーの質感
カバーの質感もそれぞれ3社で違います。どのノートもなかなか良いですよ。
モレスキンとロイヒトトゥルムはハードカバーのみの写真です。
モレスキン・ハードカバー
ロイヒトトゥルム1917・ハードカバー
ロディア「ウェブノートブック」ハードカバー
ロディアのカバーには合成皮革が使われています。プニプニとゴムのような触感があります。
ロディアラマ・ソフトカバー
3社のノートについて詳しくこちらに書いています。
迷ってしまうノート選び
人気の3社のノートについて比較をしました。私としてはどのノートもかっこよくて好き、迷うところですが、一番利用率が高いのはロディアです。というのもフランスにいるのでセールに遭遇したりと何かと買いやすいからです。万年筆をよく使うということでは、最近は3社の中ではロディアかロイヒトトゥルムがほとんど。今回挙げていませんがクレールフォンテーヌやオックスフォード、ファブリアーノなども使好きです。日本のノートも使いたいのですが海外にいるとなかなか難しいです。いつか日本のノートも含めてノート比較をやってみます。