ラメ入り! ペリカン「エーデルシュタイン ゴールデンラピス」2024年の限定インク
こんにちは、クリポンです。
ペリカン「エーデルシュタイン」のインク・オブ・ザ・イヤー2024、ゴールデンラピスを遅まきながら手に入れました。今年はブルー・ゴールデン色のラメ入りインクです。
ラメ入りといえばペリカンでは3年ぶりとなります。2021年のゴールデンベリルはエーデルシュタイン初のラメ入りインクでした。人気だった前回に続き、今年のインクも発売前から期待値が相当に高かったように思います。
今回はペリカンのインク「エーデルシュタイン ゴールデンラピス」についてお届けします。
青と金のコンビが美しい! Pelikan ink「Golden Lapis」
ラメたっぷりのゴールデンラピス
ペリカンのインク「ゴールデンラピス」です。
ペリカンのエーデルシュタインは同社の4001と共に、万年筆インクのファンにとって気になる存在の一つでしょう。常時販売している定番色があるほか、毎年限定色が登場し、インク・オブ・ザ・イヤーの名でファンを楽しませてくれます。
2024年限定インクでは、3年ぶりにラメ入りインクが戻ってきました。青色ベースに金色ラメがふんだんに入っています。
例えばエルバンのラメインクよりもずっとラメの量が多いように思います。つけペンや万年筆で書くとラメがよく目立ち、光の具合によって文字や絵が輝くのが美しいです。
日本での販売は1800個ということで、ネットで見る限りでは完売しているところがほとんどです。でも通販を行なっていないデパート文房具コーナーや文房具屋で見つけられるかもしれません。
普段使いしやすい青色ベース
ゴールデンラピスを使ってみた感想は、ラメの量が多い!ということです。万年筆でもつけペンでも、簡単にインクに金色ラメが乗ります。
万年筆で描いてみました。
こちらは筆と万年筆。
ベースが青ということもあり金色がよく目立ち、キラキラしているのを見るとテンションが上がります。
引き込まれそうな深い青色に輝く金色、組み合わせがよく普段使いしやすい色でもあります。
つけペンでも描いてみました。
真ん中のつけペンが一番金色ラメが目立っていますが、これはたまたまで、特別このペンがラメを拾えるというわけではありません。ラメが出るか出ないかは偶然によるものです。
つけペンを使う場合、ラメ入りインクが面倒なのは、インクを付け直す時にはラメが沈殿していることでしょう。そのつど蓋を閉めてボトルを振り直す必要があります。ガラスペンなどなるべく長くインクを保持できるものを使うと良いと思います。
ところで上の写真の真ん中のペンは昔ながらのつけペンで、インデックス(人差し指)ニブを使っています。
左がブラウゼ、右がレオナルドのものです。インデックスがあるのはこの辺りでしょうか。この形なかなか面白いです。
神秘的な青色ラピスラズリ
インク「ゴールデンラピス」は宝石のラピスラズリからインスピレーションを受けています。
ラピスラズリは古くから知られる宝石で、紀元前の頃から魔除け、宝飾品として使われてきました。日本では瑠璃(るり)と呼ばれています。
ラピスラズリは複数の鉱物からできており、それらの鉱物の色が重なり合って神秘的な色を作り出しています。主成分である青金石(ラズライト)は深い青色を与え、微量に含まれる黄鉄鉱(パイライト)は光を受けて金色に反射します。ペリカンのゴールデンラピスが見せる色彩がここにあります。
ボトルを振った直後は金粉が舞って美しい色合いに。ラピスラズリを思い浮かばせます。
ところでラピスラズリと名付けられたインクはこれまでにも存在していて、ラメなしの青色インクが多かったように思います。近いところではファーバーカステル伯爵の2023年限定インクがラピスラズリでした。現在も購入できるようなので興味のある方は見てみてくださいね。
ゴールデンラピスは万年筆が使える?
ペリカンのゴールデンラピスは、一応万年筆用インクとしてメーカーから販売されています。でもラメのような粒子は万年筆を詰まらせる原因となりやすく、ちょっと心配ですよね。
もちろん万年筆でも使えます。ただ詰まらせないためには、ラメを吸わせすぎないことがポイントとなります。
思いっきりラメを吸わせたら3日でアウトに
やはり個人的には万年筆で書きたい。問題なく使えたらいいなと期待しながら開封しました。
瓶をよく振ってラメを拡散させた後、すぐにインクを吸い上げると、驚くほどラメが入りました。しかしこの方法では3本試して全部ダメでした。
インクを入れてしばらくは調子良く書けていたものの、どれも2〜3日でラメが詰まってインクが出なくなりました。
ついでにセーラーのつけペンホコロ(リザーバー付き)も試しました。ラメをたくさん吸わせると、やはり詰まって書けなくなります。リザーバー無しのホコロなら問題ないと思いますが。難しいですね。
ラメの量は少なめに
再チャレンジ、ということで次は吸わせるラメの量を少なくしてみました。瓶を振った直後に蓋を開けると、表面はぶくぶくと泡立っています。しばらく待ち、この泡が収まった後にインクを吸引してみました。
その結果、詰まることなく書けるようになりました。意外にも、それでもラメが結構入っていて、書いた文字は適度にキラキラとしています。
ラメを含みすぎてドバッと出てきてしまうよりも、このくらいの方がちょうど良いなと思った次第です。
念の為、万年筆の洗浄は頻繁に
開封直後に試した万年筆3本というのはラミーサファリとファーバーカステルのアンビションとオンドロです。詰まってインクが全く出なくなった時点ですぐに洗浄し、確認のため他のインクを入れてみましたが今は問題なく書けています。
万年筆を使う場合は、洗浄すれば大丈夫だとは思いますが、念の為使用後に調子が悪くなっても後悔しないようなものを選んだほうが良いかもしれません。
それに少なめにラメを入れた場合でも、1〜2週間ごとに洗浄するのが良いでしょう。
こちらの記事もどうぞ :
ラメ入りに惹かれるけど万年筆では難しい…の葛藤
ラメ入りインクって可愛いですよね。だた万年筆では使いづらいので普段あまり購入しないのですが、ゴールデンラピスは見本を見ていてあまりの綺麗さに気が変わりほぼ衝動買いです。最初は万年筆を詰まらせてしまったけれど、ラメを少なくすることで問題なく使えるようになりノートがキラキラ…今は満足しています。