ラミーならでは! 万年筆ペン先の交換が自分でできる!
こんにちは、クリポンです。
一目惚れをしていざ!と胸を弾ませながら買った万年筆なのに、書いてみたら字の太さが気に入らない。あるいは書き味がイマイチ…なんてことはありませんか。
LAMYの万年筆ならば、自分で簡単にペン先(ニブ)を交換できるんです。今回は私の万年筆「サファリ」を例に、ペン先の交換方法について解説します。
*ペン先の交換は自己責任のもとで行ってくださいね。
ラミーだからできる!ニブの交換が驚くほど簡単
ペン先の不調は自分で解決!
万年筆のペン先部分はニブ(nib)と呼ばれます。ニブは問題の起こりやすい部分です。
インクがうまく出ない、ゴミがはさまった、ペン先を曲げてしまったなど、すでに経験済みの方もいらっしゃるでしょう。
一部のメーカーでは、ニブを含むペン先部分を別売りしていて、自分で交換が可能です。しかし交換ができない万年筆については、購入店やペンクリニックで直してもらう、あるいは買い換えるといった方法を取ることになります。
ラミーの万年筆については、ニブの交換が自由自在にできます!
ユーザーとしては本当にありがたく何かと助けられます。ニブの不調は、割とよく起こることなのです。
ラミーのニブは7種類
ドイツのLAMY Shopでは現在7種類のニブが販売されています。この7つのニブは、ラミー万年筆の価格に関係なく、ほとんどのモデルにおいて互換性があります(ただしLAMY 2000を除く)。
つまり、まるで着せ替え人形のように、ラミーのどのモデルにも好きなニブを装着できるわけです。
ラミーのニブ7種類とは、型番でいうZ50・Z52・Z53・Z55・Z56・Z57・Z58のことです。
Z50は幅広く使われている
Z50は最も一般的で、サファリやアルスターを初め多くのモデルに初期搭載されています。
ちなみにアマゾン等ではZ51のニブも販売されています。Z51はZ50(シルバー)と同じ形で、色を黒色にしたものです。
例えばこちらのステュディオはZ50のニブ。
cp1にもZ50が使われています。
Z52とZ53は限られたモデルに搭載
ブラックニブのZ52はLAMY Lxに、丸みを帯びた形のZ53はアイオンやイデオスにそれぞれ初期搭載されています。
Z55、Z56、Z57、Z58はゴールドニブ
Z55・Z56・Z57・Z58はゴールドニブ(いわゆる金ペンのこと)になります。もし望むなら、サファリにゴールドニブを装着することも可能なんですよ。
ニブを変える理由とは?
ニブを変えたい理由は人ぞれぞれですが、大きく次の5つが考えられます。
1. ペン先の字幅が太すぎる(あるいは細ずぎる) 2. 普通のニブを、左利き用やカリグラフィー用のニブに変えたい(またはその逆) 3. ペン先が不調でインクの出が悪い 4. ニブが壊れた(曲がるなど) 5. ニブをグレードアップしたい(スチールニブをゴールドニブにする) |
3番目の「ペン先が不調でインクの出が悪い」については、買ったばかりの万年筆は、インクの出が悪いことがよくあります。どんどん書き慣らしていくうちに、インクの出が良くなっていくものです。
新しい万年筆の場合は、しばらく様子をみた方が良いでしょう。
簡単! ニブを交換する方法
1. ニブを購入する
まずはニブを購入します。サファリやアルスターの標準ニブの型番はZ50です(またはZ51)。好みとあらば、それ以外のZ52、Z53、Z55、Z56、Z57、Z58のニブでも装着できます。
Z50のニブは1300円くらいからのようです。これを高くあるいは安く感じるか、人それぞれです。
でもラミーサファリの定番色万年筆が2500円前後で買えることを考えると、ちょっと迷ってしまう値段かもしれませんね。
ニブはアマゾンや楽天などで購入できます。
2. セロハンテープを使ってニブを取り外す
まずは万年筆を洗って乾かします。洗ってからでないと、ニブにインクがこびりつき、はずれにくくなることがあります。
こびり付いているのを無理に引っ張ると、万年筆そのものが壊れることもあるので気をつけてくださいね。
(便宜上、写真ではインクが入ったままになっています)
万年筆のニブを取り外すには、セロハンテープを使うのが便利です。 乾いたニブにテープをこのように貼り付けます。
ニブの周りを巻くように貼りつけます。
「ココ」と書いてある部分を持ち、ゆっくりと引っ張っていきます。
外れました!
3. 新しいニブを装着する
装着するのは簡単です。用意したニブをゆっくりと深くまで差し込めば、完了です。
写真のラミーサファリは2016年の限定色「ダークライラック」です。ダークライラックはもともと黒色のニブで、Mを購入しました。 特に不満があったわけではないのですが、M(中字)をF(細字)に変えてみました。
紫軸に銀色のニブも悪くないですね。でもまた変えるかも…。
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サファリ以外でも可能なニブの交換
サファリやアルスター以外のラミー万年筆でもニブの交換が可能です(LAMY 2000を除く)。交換する要領は、サファリの場合と同じです。万年筆は当たり外れがあるもので、私も以前買ったサファリがいつまでたっても書き味が悪く、ニブの交換をしました。おかげで満足のいく万年筆に生まれ変わりましたよ。ラミーのように自分でニブの交換ができるのはありがたいです。